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最近のIBM Watson APIとか、Google TensorFlow、および少しづつ出てきた chatbots.io のようなサービスを見ていると、世界中の天才的な開発者たちが生み出したAI子ちゃんをインターネット経由のAPIで利用できちゃって、かつその人工知能を教育していくこともAPI経由でできてしまう時代になってきているように感じられます。

つまり、人工知能をサービスとして利用してしまえる時代が到来しています。 AI as a Service – AIaaS  – エーアイアース、言いづらい。

こういった流れはビジネスを展開してくうえで、スピード・コスト的なインパクトはハンパなく、今まで考えられなかった勢いでもって新しいビジネス・価値提供を進めていける時代になっていくということでしょう。
※TensorFlowはOSSで設置が必要です。

自前で人工知能エンジンを開発 ⇔ AIaaSを利用

例えばチャットボットが最近盛り上がってますけども、もし自前で開発してちゃんとした受け答えをできるようにするところまで行き着くには、例えば下記のようなことを全て行っていく必要があります。

  • 統計学的な知識・その辺のライブラリ活用の技術を習得、もしくは人材獲得したうえで、
  • チャット文面をテキスト解析・コンセプト解析を実装し、
  • 解析されたコンセプトに基づいた「答えの算出」を実装し、
  • 「答え」の精度を上げていくための教育用データの構造を準備し、
  • 回答が変だった時の継続的な学習を行うためのインターフェースを準備し、
  • etc….(とりあえず自前でつくるのは大変そう。)

dwblog-watson-450x225(写真はIBM Watsonの豊富なAPIイメージ  – https://developer.ibm.com)

だけどAIaaSを使えば、ライブラリ活用や実装の知識はもはや必要なく、
人工知能がそこ(クラウドサービス上)にいて、じゃあこのヒトみたいなシステムをどうやって教育するか?ということ自体が取り組む課題になっていくのでしょう。

特定の業務に特化された人工知能を育てていく

人工知能をビジネスの前線に立たせるためには、それぞれの業務知識を十分兼ね備えさせたり、意思決定するための軸が何なのか、ってことを知っている必要があって、人工知能を導入しただけでいきなり何か革命的な変化が訪れるわけではないでしょう。

だけど、最初はだいたい小学校4, 5年生位の知能レベルのモノに、教育のためのデータを投入しつづけることによってどんどんその業務に特化された人工知能を育てていくっていう、そんな時代。バイアス無く素直に学習をしてくれて、かつとんでもなくレスが早い新入社員って感じでしょうか。笑

人工知能を教育すること自体が結構大変? →「AI派遣」「AI研修」などの商売も生まれてくるのでは

で、その先の課題としてはそれぞれの業務に特化した人工知能を教育することって結構大変ですよね、という新しい課題が生まれてきて、どこかのITベンダなり、アウトソーシング企業なり、はたまたスタートアップなりが、いろんな業種のいろんな業務に特化したAIさんを、ちょうどパッケージシステムやSaaSのような勢いで製品化して市場に売り出していく流れもありそう、で裏側はWatsonさんがいますよ、みたいな。

そういった業務に既に特化された人工知能を「派遣する」モデルと、それとは別で、人工知能を教育するためのカリキュラムやノウハウ、もしくはデータを資産として持っている「AI研修会社」みたいな感じの商売も生まれてきてもおかしくなさそうに思います。

ビックデータが出てきてデータサイエンティストが出てきたのと同じように、AIを活用するための「AIトレーナー」みたいな職種も生まれてきそうです。

川端 大介

STOVE,Inc. Design Engineer / Technology Architect , 代表取締役.
Webアプリ・オープンソース・クラウド・Ruby・PHP・Javascript・ビール・焼鳥・赤ちょうちん・焼酎・ハイボール・ガンダムなどが好物。